矯正前に銀歯を全部保険内で白くした話【銀歯とレジン比較】

銀歯を白くした話

銀歯は見た目が良くないだけでなく、健康という観点からもよろしくない。と知ってから、ずっと銀歯を取りたい。と思ってました。とはいえ、セラミックの詰め物は高額で、上下合わせて8本の銀歯を持つわたしにとってはかなり痛い出費です。銀歯を取って詰め物を変えてくれる歯医者なんているのかな??と半ばあきらめてましたが、虫歯になって、通い始めた歯医者が下手だった(わたしの主観です)おかげで、結果的に銀歯を全部白い詰め物に変えることができました。

ひろほれ

今回は銀歯と、矯正前の虫歯治療の経緯についてお話します。

この記事は、銀歯をできれば保険内で白い詰め物に変えてもらいたいなぁ。と思ってる方におすすめです。

目次

銀歯が全部白くなるまで

こんにちは。ひろほれです。わたしは50歳から歯列矯正を始めました。こちらも是非お読みください↓

結論からいいますと、わたしの上下の奥歯2本合計8本の銀歯を全部白い詰め物に変えてもらいました。

銀歯の頃は、まだ矯正日記をつけようと思ってなかったので、写真を残してなくて、かろうじて銀歯が見えるかな~?って写真を載せてます。なんとな~く奥歯が銀色なのが分かりますでしょうか?

白い詰め物といってもセラミックではありません。あれはわたしにとっては高額です。これから歯列矯正で出費がかさんでくるのに、セラミック代まではちょっと無理です。しかもかなり歯を削る必要があるので、今のところは考えてません。結局、レジンというプラスチックの詰め物に変えてもらいました。

結果的に私の希望通りに白い歯になりましたが、ここにたどり着くまで、歯医者を3か所変えました。今回はその体験談をお話しします。

ひろほれ

歯医者って、い~~っぱいあるけど、患者さんの希望に添った治療をしてくれるか。が、歯医者選びの一番のポイントだと実感しました。

歯医者探し

もともとは歯列矯正なんて考えてませんでした。はちみつ生活を続けていたら、虫歯だらけになってしまい、その治療をするため、歯医者を探してました。詳しくはこちらの記事をお読みください↓

以前から「デンタルケア」には興味がありました。でもそれは薬剤を使って不自然に青白くするような「ホワイトニングケア」ではなく、自然のものでケアができないかな?と思い、はちみつやクレイ、炭、重曹など色々やってはみましたが、その結果は悲しいことに虫歯と欠けを誘発させただけでした。

こうなってしまったら、もう歯医者に行くしかない。でも気になることがひとつありました。「銀歯を増やしたくない」のです。

銀歯があることで身体に不調をもたらす。ということを知ったのは、30代の頃でした。その頃から、「いつか銀歯をなくしたい」とずっと思ってたのに、なくなるどころか、増えてしまうかもしれない!ピンチです!!

銀歯がなぜいけないか

そもそも、なぜ銀歯がよくないのか。まずは健康面の理由からいきます。

銀歯が身体によくない理由
  • 銀歯(金銀パラジウム合金)が口腔内の唾液で溶かされイオンが流出し、体内に蓄積される。
  • 蓄積されたものは数年かけてアレルギーなどの症状として現れる
  • 銀歯を接着するときに使用する接着材料(セメント)が唾液で徐々に溶けていき、歯と銀歯の間に虫歯ができやすい
  • 銀歯に使われている金属歯科材料が、スマホやパソコンなどの電磁波の影響をより強く受け、「電磁波過敏症」などの症状を引き起こす
  • 銀歯には「アマルガム」と使われているものもあり、こちらには水銀が含まれていて更に身体に悪影響を及ぼす
  • 銀歯を用いた治療がスタンダードなのは日本だけ。ドイツやスウェーデンでは銀歯の使用が禁止されている

続いて「お金」の理由。

銀歯が普及した理由

レジンは日本で開発された技術でありながら、
保険治療として普及が進まなかった。
その理由について田上博士はこう分析する。
「レジンの保険点数は銀歯より低いうえ、
歯科医師が約30分間、
治療にあたる必要があります。
これが銀歯だと、
歯科医師は数分程度の対応で済み、
あとは歯科衛生士や技工士と分業できます。
歯科医にとっては、レジンは効率が悪く、
採算が合わなかったのです」

歯医者さんで、銀歯になります! って言われたら、すぐに確認してください! | 栃木県佐野市のインプラント・入れ歯なら目黒歯科医院 (meguro-shika.jp)

日本でこれだけ銀歯が普及した背景には、こうゆう理由もあったのですね。レジンは保険点数が低いうえに、医師の対応時間が長い。となれば、時間効率や、単価などを考慮すると、銀歯が一番てっとりばやいのでしょうね。

1件目の歯医者

治療前のわたしの歯は奥歯6番、7番がすべて銀歯でした。

銀歯イラスト

でも最初は銀歯をどうこうするとは考えてもなくて、下の左右7番の歯の生え際が欠けて黒くなっていたので、ここを直そうと思ってました。

とはいえ、どこの歯医者がいいのか、なんて全く分からないので、とりあえず、子供がお世話になっている近所の「I歯科」に行ってみることにしました。

そこの歯医者では、4本の虫歯を指摘されました。

虫歯の場所

結局、こちらの歯医者では治療しませんでした。その理由は以下の通りです。

「I」歯科を選ばなかった理由
  • 待合室にわたし以外誰もいない
  • レントゲン撮影の際、「ピアスを外す」という基本的な指示が無かった
  • 治療についての説明をサラッとした後、「今日はこれで終わりです」と、あっけなく言われた。(これがあたりまえなのかもしれませんが、歯の掃除や歯石取りなど何かやってくれるものだと思ってたので、ちょっと物足りなかった)

要するに、「ここで治療してもだいじょうぶなのかなぁ」と、心配になってしまったのです。

歯医者選びが振り出しに戻ってしまいました。

2件目の歯医者

歯医者ってほんとにあちこちにあるのだけど、どこにいったらいいのかが全くわかりません。友達とあれこれお話しする暇もないし、こういう時は、やはりネット頼みですね。2件目に決めた歯医者は、ネットの口コミが一番良かった歯医者にしました。

口コミが良かったとはいえ、やっぱり予約当日はドキドキします。

まずは歯科衛生士さんが、わたしの歯をくまなくチェックしてくれました。

こちらの歯医者さんは(以下「G歯科」といいます)設備が整っているのと、初めに担当してくださった歯科衛生士さんがとてもていねいに説明してくださり、ここを選んで良かったなぁ、と思ってました。

歯科衛生士さんの説明がひと通り終わると、先生がいらして、歯の写真を見ながら説明してくださいました。

歯科医師

左上5番、下左右7番の歯は神経の処置が必要になるかもしれません

ひろほれ

⁈神経抜くんですか?

歯科医師

治療してみないと詳しいことはわかりませんが、もし虫歯が深ければ神経の処置が必要になってきます。

歯科医師

今日は歯の掃除をして、次回から治療をはじめますね。まずは左上の5番からいきます。

神経の処置が必要かも、というくらいわたしの虫歯は進行してたのかなぁ?痛みも特にないんだけどな。

そこがとても気がかりだったのですが、歯科衛生士さんに好印象を感じてたのと、早く虫歯を治してすっきりしたかったので、とりあえず次回の予約をいれました。

治療の日、「この歯どうなるんだろう」とほんとにドキドキしてました。ここ5~6年くらい歯医者には行ってなかったので、ひさしぶりの麻酔。歯を削る音。早く終わってくれ...

歯科医師

型をとって、次回銀歯を詰めますね。

ひろほれ

えっ⁈銀歯ですか?あの~白い詰め物にしたいんですけど。
銀歯って体によくないんですよね?

歯科医師

いえ、確かに「アマルガム」はよくありませんが、銀歯は「金銀パラジウム合金」を使っています。これは体に害はないですよ。

ひろほれ

害がないわけない!だったら何故海外では銀歯が禁止されてるの?

...と思いましたが、声には出しませんでした。

ひろほれ

すいません、やっぱり白い詰め物にしたいです。

歯科医師

う~ん…プラスチックの詰め物にすると、歯をかなり削る必要があるので、できれば削りたくないんですが、白くしたいのですね。分かりました。

更に歯を削られ、歯科衛生士さんに「痛みがあるようでしたら、神経の処置をしますね。」
と言われてその日は帰りました。

何とか痛みはなかったので、後日プラの詰め物を入れてもらいました。

、帰宅途中から、ジンジンしてきて、この状態がしばらく続きました。1週間程たっても違和感が残っていて、何か噛むと痛みます。

ひろほれ

こんなこと言ったら次は神経抜かれちゃうよ

う~ん,違和感があるとはいえ、ズキズキ我慢できないくらいの痛みではないし、神経抜いたら歯が死んでしまう。。。歯茎の色も黒ずんでしまう。。。そもそもほんとに神経の処置が必要なのか⁇

G歯科に通い続けたら、治療する歯全部神経抜かれてしまうかも。。。

そんなことを思いながら、また違う歯医者を探し始めてました。

3件目の歯医者

次の歯医者もネットで探すしか方法がありませんでした。

そこそこの口コミがあり、ホームページで「歯を抜かない。削らない。保険内で白い歯にします。」と、はっきり載せているK歯科に予約を入れました。

歯科医師

奥歯にプラの詰め物をしたいなら、まず皮膚科でアレルギーの証明書を書いてもらう必要があります。

ひろほれ

えっ?証明書??

歯科医師

右下の7番、この程度の虫歯なら、レジン(プラスチック)で詰めれますが、左下7番は虫歯が深すぎて神経の処置をして、銀の被せものをすることになると思います。

ひろほれ

ゲゲッ‼また神経⁈さらに銀の被せもの⁈

ひろほれ

あの~、奥歯の詰め物、自費のものでやってもらえませんか?

どうしても銀歯に抵抗があったので、思わず聞いてました。

歯科医師

いやぁ~、もう銀歯が一番いいですよ。

だめだこりゃ。貧乏人には自費治療なんて無理、なんて思ってるかのように銀歯ばかり勧めてきました。とりあえずこの日は、右下7番の治療をしてもらい、帰宅しました。

また歯医者探しが振り出しに戻りました。

最終的に決めた歯医者は一番身近にあった

虫歯は治さなければいけない。でも銀歯にしてほしくない。神経も抜いてほしくない。

お金はそんなにかけられない。なんとまぁわがままな希望ですが、これをかなえてくれる歯医者はいないだろうな。。。

今回の歯医者探しで分かったことは

歯医者探しで分かったこと
  • ネットの口コミはあてにならない
  • ホームページで謳っていることと実際の治療方針は違っていることがある
  • いまだに虫歯の治療には銀歯が良い、と思い込んでる歯医者が多い
ひろほれ

とりあえずは、虫歯を何とかしなければいけない。あ~ん、銀歯はいやだよ~! (コンポジット)レジンで詰めてくれる歯医者はないかなぁ...

ひろほれ

そういえば子供たちの矯正で通ってたM歯科で、以前わたしも矯正相談したことあったなぁ。相談しやすいし、矯正費用も他より断然安かった。ダメもとで聞いてみよう。

ひろほれ

いっそのこと、上は5番の歯、下は7番の歯を抜いて矯正してもらえないかな?

わたしには3人子供がいます。上の2人は小学生~中学生の頃にこちらの歯医者(M歯科)で歯列矯正をしました。価格の安さが1番の決め手となり通い始めた歯医者だったので、先生の腕がいいとか、その辺のところは全く気にしてませんでした。

わたしが40代前半の頃、「前歯だけでも揃えたい」と先生に相談したことがありました。嚙み合わせも考えず、前歯だけ揃えるなんて「無理だ」と言われるだろうと思ってたら、「できますよ」という返事。
具体的にどこを抜歯して、どのくらいの期間かかるか、などていねいに教えてくれました。

結局、丁度時期を同じくして、3番目の子が肺炎で入院してしまったので、わたしの矯正どころではなくなってしまいましたが。。。

M歯科の先生は、歯科医としての知識、経験が豊富でありながらも、自分の意見を押し付けず、患者の要望に寄り添った治療方法を提案してくださいます。

わたしの悩みに答えてくれるのは、もうここしかないな、と思いました。

M歯科での相談内容

ひろほれ

近所の歯医者で左上5番を治療してもらいましたが違和感がまだ残っています。左下7番は虫歯が進行しているので、神経の処置が必要と言われましたが、できれば神経は抜きたくありません。

ひろほれ

それに、治療したら銀歯になるんですよね。それだったら上の歯5番、下の歯7番を抜歯して、歯列矯正できませんか?というか、矯正したいです。

歯科医師

保険の範囲では銀歯になりますが、プラで詰めることもできますよ。

歯科医師

矯正となると、抜くのは5番ではなく4番がいいですね。下の歯は抜かずに矯正できます。奥歯は抜かないほうがいいです。

ここでのやりとりは以前の記事で詳しく書きましたので、ご覧ください↓

「虫歯の治療は、この先矯正後にもできますから、まずは矯正したほうがいいですよ」という先生の言葉がわたしの背中を押してくれました。

治療開始

いよいよ矯正に向けての歯のクリーニングが始まりました。

G歯科、K歯科でも「神経の処置が必要」と言われていた左下7番。なんと、M歯科の先生は神経を温存して、しかもレジンで詰めてくださいました。麻酔の量も今までの歯医者より少ないのが体感で分かります。G歯科、K歯科だったら、何回か通って治療する羽目になっていたところ、1回の治療で終わりました。治療後も痛みはありません。これには本当に感動、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

子供達を通わせていた頃は、ただ矯正費用が安いだけの歯医者だと思ってました。だからいつも混みあってるんだと思ってましたが、安いうえに先生の腕がいいと皆さん分かっているんですね。

この件で、この先生なら心から信頼できる。と確信しました。

更に、わたしのほかの銀歯もすべて(コンポジット)レジンとCAD/CAMで治療してくださいました。

わたしの口の中から銀歯が消えました。

プラスチック(レジン、CAD/CAM)にもデメリットはある

わたしは今まで「銀歯は嫌だ。体に良くない」と連呼してきたので、プラスチックがお薦めなのかと思われたかもしれませんが、プラスチックにもデメリットはあります。

プラスチックのデメリット
  • 年数が経つと変色したり汚れが付着する。
  • プラークが付きやすい。
  • 強度が弱いため、強い力が加わると割れてしまうおそれがある。
  • レジン治療はそれを行える技術力が必要。上手い歯科医と下手な歯科医に分かれる。
  • プラスチックには「エストロゲン様作用」があり、過剰になると甲状腺機能低下、炎症性物質増加、発がん作用をもたらす。

プラーク:食べ物の残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもの。白くねばねばしている。
プラークが石灰化して硬くなったものが歯石。
エストロゲン作用:エストロゲン(女性ホルモンの一種)と分子構造が類似しているため、エストロゲンが分泌されたときと同じ働きを起こす作用。

わたしが一番気になったのは、プラスチックによるエストロゲン様作用です。更年期になると、程度の差はあれ、エストロゲン過剰になります。それにより、体にさまざまな不調が現れます。なので、なるべくプラ製品は避けたほうがいいのですが、わたしは逆に口の中に取り込んでしまった。ということで、これが原因で不調をもたらしかねない状態にある、とも言えます。

ただ、銀歯かプラスチックか。の選択肢の中では、わたしはプラスチックを選びます。理由は、まず見た目の問題。それから、銀歯とプラスチックのデメリットを比べると、銀歯のデメリットのほうが体へのダメージが大きいと思うからです。

矯正が無事に終わったら、レジンで詰めた歯をセラミックに変えていくこともできますから、今はこれで良かったと思ってます。

歯のクリーニング終了

M歯科で矯正をする。と決断し、虫歯の治療を開始して4ヶ月。気になっていた銀歯をすべて撤去し、ようやく治療がおわり、つぎの段階へ進めます。

治療した歯

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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